先日、簿記3級のネット試験を受験し合格しましたので、勉強法や当日の様子などを書いていきます。
知識ゼロからのスタートでも、独学で合格することができました!
理系出身者が独学で簿記3級を受験するに至った経緯
簿記を取得しようと思った動機は、YouTubeチャンネル「両学長リベラルアーツ大学」です。社会人の教養として、お金のことや投資の勉強のために普段からよくこのチャンネルを視聴しているんですが、その中の簿記とFPに関する動画を見て資格を取得しようと思いました。両学長は動画の中で、経済的に豊かになりたいなら簿記とFPの資格はメリットが大きいと言っています。
私は理系出身で、今後も実務で会計関係のことを扱う可能性は低かったので、とりあえず教養程度に簿記3級に合格することだけを目標にしました。実はFP3級はすでに持っていて、こちらは参考書のみの独学で取得することができました。簿記3級に関しては少しクセのある技術なので、動画の中では「クレアール」というスクールがおすすめされています。独学と比べても数千円しか値段に差がなく、サポートも充実しているので、しっかりと学びたい人はスクールが良いと思います。しかし自分の場合は、教養程度に学ぶことを目標に少しでもお金をかけずに取得したかったので、独学の方法を模索しました。
簿記3級の勉強法
「ふくしままさゆき」さんのYouTube
初めは、簿記系YouTuber?「ふくしままさゆき」さんのチャンネルを見ました。簿記3級をゼロから学ぶための動画が全24本あります。私も簿記の知識がゼロからのスタートだったのですが、この動画は初心者にも非常にわかりやすい内容になっており、本当にこれが無料で良いのかと思うほどのクオリティでした。この全24回を、概要欄にある問題も含めて2周ほど見ました。問題を解いて間違えたところや、よく分からなかったところは、その部分のパートを見直したりもしました。
スッキリわかる 日商簿記3級
YouTubeだけは流石に不安なので、参考書として「スッキリわかる 日商簿記3級」を購入しました。こちらは問題集も付いていて、独学者にもおすすめされている本です。
勉強法としては、前述のYouTubeと並行して同じパートの部分を読んでいき、動画では言及されているが参考書には載っていないことを本に書き込んでいって、自分だけの教科書を作るような感じで使っていきました。こうすることで、より記憶の定着が図れます。また、試験本番の第2問では補助簿や勘定記入の問題が出るのですが、YouTubeではこの部分の説明が少なかったので、参考書で補完していきました。
無料のネット模擬試験
本試験の問題形式に慣れるために、ネット試験用の模擬試験も数回こなしていきました。模擬試験は、ネットで無料で受けられるものがいくつかあり、それらを利用しました。「スッキリわかる 日商簿記3級」には購入者特典として模擬試験プログラムというものがあるのですが、こちらはWindowsしか対応していません。著者の滝澤ななみさんのサイト「滝澤ななみのすすめ!」にも、購入者特典としてネット試験用の模擬試験があり、こちらはどのOSでも受けられるようです。その他、「CPAラーニング」や「ネットスクール」といったサイトで、それぞれ3回分の模擬試験を無料で受けることができます。
簿記3級ネット試験当日
ネット試験を予約し、テストセンターで受験しました。受験時刻の30分~5分前に来場するようにと案内があり、15分前くらいに会場に到着しました。早く着いた場合、受験時刻まで待たなくてもすぐに試験を受けることができました。
持ち物は電卓と本人確認証だけです。受付で本人確認証を見せ、ロッカーに電卓以外の荷物(腕時計や電源を切ったスマホも)を預けます。ポケットの中が空であることも確認されて、ボールペンとA4の白紙2枚を渡され、PCの前に案内されます。
簿記3級の配点は、第1問が45点、第2問が20点、第3問が35点となっています。私は、時間切れで解けない場合のことを考えて、配点の高い第1問→第3問→第2問の順に解いていきました。また、試験時間は60分なので、時間配分は第1問に15分、第2問に15分、第3問に25分、残り5分で見直し、を目安に解くようにしました。
試験本番では、第1問の仕訳はスラスラ解けたのですが、第3問の貸借対照表・損益計算書で手こずってしまい、第2問の途中で時間切れとなってしまいました。。この辺りは、しっかり理解ができていればサッと解けるはずなので、まだまだ実力不足であったと思います。ネット試験では、試験終了直後すぐに結果が出るのですが、結果は第1問が45点、第2問が11点、第3問が32点の計88点で合格でした(70点以上で合格)。まだまだ改善点はありますが、ひとまず合格だったことに安心しました。しかし、ネット受験では間違えたところの見直しができないので、少しモヤモヤした気持ちになりました。
試験が終わり、画面の印刷ボタンを押すと試験結果が印刷され、そこに合格証発行のQRコードが載っています。ネット試験の場合、合格証を発行するには自分で印刷する必要があります。
まとめ
簿記3級は独学でも合格することができました。かかった費用は、参考書1冊分と受験料のみです。ただし、今後より上位の級を目指している場合や、実務でバリバリ使っていく場合なんかは、スクール等でしっかり学んだ方が良さそうです。
簿記3級に合格することで、経理、会計等の基礎を学ぶことができたと実感しています。これは社会で働く人たちにとって、理系・文系問わず必須の知識だと思います。また簿記は「ハマる人にはハマる」らしく、私も簿記勉強中は特に苦痛ではなく、むしろ問題を解くのが楽しいとさえ思うときもありました。初めは簿記3級だけを取ろうと考えていましたが、今後時間に余裕があれば簿記2級への挑戦も考えてみたいと思います!
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